石油系ドライ機のベースタンクにドライ溶剤を満タンにします。 ドライソープの種類によって濃度は異なりますが、溶剤のおよそ0.3%~0.5%になるようにドライソープをあらかじめ入れておきます。 要するに常にその量のドライソープが溶剤に溶けているということです。 そして洗浄する時は洗う洋服の量・汚れの量に対応した量のドライソープを追加投入します。 ここは普通の水洗いとおんなじですね。 洗浄時に入れたドライソープが衣類から汚れを引きはがし、ドライソープと汚れが結合した形で溶剤中に溶け出ます。 これがフィルターに吸着されドライ溶剤から取り除かれます。 さらに、衣類の繊維にも一定量のドライソープが吸着されます。 そして、洗浄後絞り終わったあとの溶剤には洗浄前と同じ量のドライソープが残っている。これが理想です。 ここで疑問がふたつ。 ①衣類に洗剤が残るのっておかしくない? ②洗浄する衣類の汚れと消費されるドライソープの量+衣類に吸着されるドライソープの量を正確に把握するのって難しくない? ですね。 最初の疑問なのですが 最初から一定量のドライソープを溶かしていることの理由が答えになります。 石油系のドライ溶剤は灯油をキレイにしたようなものなので引火性があります。 それを機械の中でポンプで循環させると静電気など爆発の危険があります。 ドライソープは洗浄剤ではありますが、静電気を防止する成分や衣類の柔軟成分も配合されています。 またまたお風呂に例えてしまいますが、リンスinシャンプーみたいな感じですね。 なので常に一定量のソープを溶かしておく必要があるんです。 それに衣類も乾燥機で回しながら熱を加えるときに気化した溶剤は、可燃性ガスです。 ここで静電気が発生したらひとたまりもありません。 なのでドライソープは衣類に一定量残るように工程を組んでいます。 そして衣類に残っても問題の内容に設計されています。 では2番目の疑問については。。。? 次回のお楽しみということで♪