洗濯工房ラスカルのドライクリーニングの圧倒的洗浄品質

ドライクリーニングの工程とは?

ドライクリーニングの機械の中身
ドライクリーニングの機械はぱっと見、コインランドリーにあるような横向きのドラム(洗濯槽)があって、見た目は水洗いの機械と大差ありません。
しかし、底の部分にはベースタンクと呼ばれる大きなタンクがあって、ここにドライ溶剤が貯められています。さらに溶剤をくみ上げるてドラムに入れたり、ろ過したりするためのポンプやフィルターなどが装着されています。
▼はドライクリーニングの機械の中で行われていることを模式的に説明したビデオになります

ドライクリーニングの洗剤は?すすぎは?

ドライクリーニングは「油」で洗うため、油性の汚れはよく落ちますが、水溶性の汚れはほとんど落とせません。そこでドライソープと呼ばれる洗剤を入れて洗うことで、水溶性の汚れもある程度落とせるようになっています。
また、ドライソープには柔軟剤も配合されていますので、ドライで抜けた繊維そのものの油分を補い、静電気の発生を抑え、風合いよく仕上げることができます。
しかし、多くのドライ機、特に石油系の機械は一浴式と言ってベースタンクが一つしかありませんから、すすぎの工程が水洗いと違って曖昧です。水洗いの場合洗浄後には水を入れ替え、汚れと洗剤をきれいに洗い流すのに対し、ドライでは洗浄後汚れた溶剤が徐々にフィルターやカーボン(活性炭)できれいになっていくという形態です。また、洗剤分は常に溶剤中に一定量保たれるようにしていますので、衣類に一定量残留しています。

JIS_L0001_ドライクリーニング絵記号

溶剤管理

これまでお伝えしたように、ドライクリーニングでは溶剤を循環して使いますので、溶剤をきれいにするための「溶剤管理」が欠かせません。
具体的には

  • 適正な量のドライソープの使用(洗浄効果を上げ風合いや静電気の発生を抑える)
  • 洗浄回数やフィルター圧力の増加により適切なタイミングでのフィルター交換
  • 溶剤の色やにおい、酸価値によりカーボンを適切に交換
また、それ以外にも
  • 溶剤の温度管理(低いと洗浄力不足、高いと色泣き)
  • 溶剤中の水分量(低いと水溶性汚れの除去不足、高いと色泣きや縮み、型崩れ)

などへの注意が必要です。
これら溶剤管理がおろそかになると洗浄力が低下するだけでなく、溶剤の汚れが逆に衣類を汚してしまったり、カビが生える原因となったりします。
しかしこれら溶剤管理の多くは洗浄担当者の経験や勘によるものが多く、安定した洗浄品質を保つことは困難です。
さらに、ドライソープの量やフィルター交換の回数を減らしてコストダウンを図る業者もいなくはありません。
これらの状況をお客様が把握することは困難ですが、クリーニング料金にはこうした目に見えないコストが含まれているということを理解していただきたいと思います。

ラスカル白衣先生のポーズ