目次
ドライクリーニングの品質を上げるために必要なこと
ドライクリーニングの理論についてほかのページでお伝えしました。実際に洗浄品質を保つためには
- ドライソープの適正量の投入
- 溶剤の色(無色透明に近いほど〇)
- ドライソープのにおい(腐敗臭や酸っぱいにおいがしない)
- 溶剤の温度(30度程度がベスト)
などが必要ですが、これらを手動ですべてをコントロールするのは至難の業です。不可能に近いと言っていいです。そこでラスカルではイタリア・FIRBIMATIC社製のドライゾール用3浴式ホットマシーンを導入しました。高価な機械ですが日本製がないので仕方ない。
ちなみにこのマシーン、九州ではラスカルだけにしかありません!同じ会社のパーク用は数台あるようです。
この機械の特徴は
- 洗浄液を毎回蒸留
- 洗浄後蒸留液ですすぎし、すすぎ液は次の洗浄に使用
- ベースタンクが3つある
- 洗浄液の温度管理・調整機能
- 乾燥時の気化ガスを回収再利用
- ドライソープの自動投入
洗浄液を毎回蒸留
1.溶剤の管理についてフィルターでのろ過や、カーボンによるにおい・色の吸着をお知らせしていましたが、最も溶剤をきれいにできる方法は蒸留です。ドライゾールは沸点がパークに比べて高いため蒸留をするのに必要な時間が長くなります。それはその分光熱費がかかるということにもなりますが、パークを使えない土地柄も含め最善の方法としてこの機械の導入に踏み切りました。
洗浄後蒸留液ですすぎし、すすぎ液は次の洗浄に使用
2.これまでの1浴式コールドマシンと違い、洗浄・すすぎの工程が明確に分かれ、かつ新液に近い蒸留液ですすぎが可能となりますので洗浄品質の向上や残留ソープの安定につながります。(ソープが残りすぎるとべたつき感、少なすぎるとパサつきや静電気)
ベースタンクが3つある
3.ベースタンクが分かれていますので、色柄物洗浄用・白物洗浄用・蒸留新液用に用途ごとに使用でき、品質の向上につながります。
洗浄液の温度管理・調整機能
4.夏場は特に洗浄液温があがりやすく、衣類からの色柄からの染料等の溶出(色泣き・色移り)が起こりやすくなります。そのためこの機械には温度を液温を下げるための機能がついています。
乾燥時の気化ガスを回収再利用
5.乾燥した際に出る気化ガスを4の機能を使って冷却液化し洗浄液として再利用します。回収率は99%以上ですので、溶剤の減少がほとんどなく、1年以上経ついまでも追加の投入を必要としていません。
ドライソープの自動投入
6.1浴式コールドマシンのベースタンクですと常に一定量のドライソープを溶剤中に混入しており、それが静電気の防止や風合いの維持につながっていますが、溶剤中のドライソープの量は洗浄した衣類の量や汚れの量により減少していきます。そのため減少量を適切に把握して減った分を補いつつ今回の洗浄に必要量を追加してやる必要がありますが、手動で行うのは無理があります。
以前の機械の時はラスカルではセンサーで溶剤中のソープ量を測り、自動で必要量を投入する装置を使っていましたが、今回の機械は洗浄とすすぎがはっきりと分かれているため、一定量の自動投入機能で十分安定したソープ濃度を維持します。
洗浄後のドライ溶剤を蒸留している動画です
蒸留して冷却液化した無色透明のドライ溶剤を回収している動画です
ドライクリーニングのご依頼方法
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